日本映画界の巨匠 沢島忠監督と
こんばんは、榎木です。
九十一歳の沢島忠監督にお会いしました。
日本映画界の巨匠としてこれまでに数多く完成度の高い時代劇、ひばり映画、任侠映画を撮って来られました。
私は鶴田浩二さんの「人生劇場シリーズ」や、内田良平さん、緒方拳さんの「間諜」等が特に印象深いですが、
日本映画黄金期の名だたる役者達が監督の作品群に係わって来ました。
その監督が今日持ってらしたのが「忠臣蔵」の制作ノートでした。
「僕は死ぬまでにこれを撮りたいんだ」と情熱を燃やして話される姿に圧倒される思いでした。
ただ現実は今やどんな巨匠であろうと、すぐに映画会社が資金を出す時代ではありません。
お話を伺いながら私の頭に浮かんだのは、この素晴らしい監督の為に「忠臣蔵」を製作するプロジェクトを作り、
同じ思いを抱く多くの人々に語りかけて資金集めをして、監督の思いを全うしてもらうと云う大きな夢でした。
「時代文化みらい機構」の次のプロジェクトとして構想を練ってみたいと思います。
本物の時代劇を撮れる人がどんどん亡くなっていく時代への焦燥感を感じるのは私だけではないと思います。
夢を持って頑張りましょうと監督の手を強く握りました。
「今度京都でやる時には君も呼ぶよ。君は僕の孫みたいなもんだ。今日は君に会えて良かったよ」
とのそのお言葉を深く深く受け止めました。