榎木孝明の今を伝える 4-2
「時代文化みらい機構」 代表理事 榎木孝明
【時代劇再生と地球の再生 その二】
偶然は必然に至った経緯を書いてみましょう。
私は20代から30代にかけて、アジアの国々への一人旅を繰り返してきました。
インド、ネパール、ミャンマー、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、中国。
これらの国々へ、いつも行き当たりばったりの旅をしていました。
中でも、インドへは12回行っています。
回を重ねるごとに旅慣れてくると、荷物はどんどん小さくなり、
郷に入っては郷に従えのスタイルとなっていきました。
いつも、ひと月ほどの往復チケットで、現地に着いたその日に
泊まる宿を探すことから始まる旅でした。
多くの方は海外旅行へ行く際、宿泊する宿が決まっていないと不安になると思います。
しかし私にとっては、自分の目で見て確認して、気に入ってから
初めて宿を決める事がごく普通の事たっだのです。
旅の楽しみが不安を凌駕した瞬間から、本当の旅が始まります。
色々と頭で考える事を止めた時、向こうから楽しい事がやってくる事に気付かされました。
当時、自分に課した標語の1つが「日本の常識は世界の非常識」というものでした。
日本人である前に地球人であるとの意識を持つと、世界中行けない処はないと今でも思っています。
余計な心配をしなくなってふと気が付くと、成るべくして成ってゆく旅の過程に一つも偶然はなく、
必然の中で行動出来ている自分に気が付いた時から、美しい旅を繰り返さずにはいられなくなったのでした。